2018年も終わりますね。
個人的に2018年は、人生で一番かもしれないくらい激動の1年でした。(そんな1年のことはこちらの記事に書いていますのでご興味ある方はご覧ください。 エンジニアになって2018年にやってきたことを一覧にしてみた + KPT振り返り - 銀行員からのRailsエンジニア )
銀行員からエンジニアになったこともあり、今年は技術書を多く読みました。
(合計28冊の本を読んで、内18冊が技術書でした。)
その中で特に良かったなーと思う5冊を紹介します。
年末年始はTVを見るのもいいですが、ゆっくり読書して過ごすのも素晴らしいです。
- 1. チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
- 2. お金2.0 新しい経済のルールと生き方
- 3. 漫画 君たちはどう生きるか
- 4. Webを支える技術
- 5. 体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版
- 番外編 マンガ キングダム
- おわりに
1. チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
2018年で一番衝撃を受けた本です。
「チーミング」という概念をもとに、学習する強い組織の作り方について書かれた本です。
最近よく耳にする「心理的安全性」についてもこの本の中で詳しく解説されています。
マネジメントに関わる人は必読、そうでない人も読んでおいて絶対に損ではない本だと思います。
リーダーが、管理ではなくエンパワーメントをするようになったら、適切な答えを与えるのではなく適切な質問をするようになったら、そして規則の遵守を主張するのではなく柔軟性に着目するようになったら、メンバーはもっと高いレベルで仕事を行えるようになる
心理的安全とは、関連のある考えや感情について人々が気兼ねなく発言できる雰囲気をさす。簡単なことに思えるが、同僚が見ているところで支援を求めたり失敗を許したりできるというのは思いのほか難しい場合がある。しかし、チーミングによって様々な意見の違いを超えて協働できるようになると、率直に会話したり失敗を隠さず話したり出来るようになる
内容についてはこちらの記事にまとめているので、ご興味あればご覧ください。
チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
- 作者: エイミー・C・エドモンドソン
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/09/05
- メディア: Kindle版
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2. お金2.0 新しい経済のルールと生き方
「お金」というよりも「経済システム」の作り方について書かれており、僕が新しいwebサービスを作る際の考え方に大きな影響を与えてくれた本です。
この本はブログにまとめていないので、一部を引用にて紹介します。
持続的かつ自動的に発展していくような「経済システム」にはどんな要素があるかを調べていった結果、5つほど共通点があることに気がつきました。 ①インセンティブ、②リアルタイム、③不確実性、④ヒエラルキー、⑤コミュニケーション、の5つです。
実際に社会で広く普及した経済システムは例外なくヒエラルキーが可視化されていて、明確な指標の役割を担います。 世の中には、偏差値、年収、売上、価格、順位のような数字として把握できるものから、身分や肩書きのような分類に至るまで、階層や序列に溢れています。
「世界を変える」とは、前時代に塗り固められた社会の共同幻想を壊して、そこに新しい幻想を上書きする行為に他なりません。国家、通貨、宗教、偏差値、学歴、経歴、年収、資産、倫理、権利など、私たちの精神や行動を縛る概念のほぼ全てが人工的に作られた幻想ですが、これらの効力が薄れ、時にはまた別の幻想が誕生し、人々の新たな価値判断の基準になっていきます。
これからは価値という観点から、自分なりの独自の枠組みを作れるかどうかの競争になります。枠組みの中の競争ではなく、枠組みそのものを作る競争です。そのためには自分の興味や情熱と向きあい、自らの価値に気づき、それを育てていく。そしてその価値を軸に自分なりの経済圏を作っていきます。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/29
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (4件) を見る
3. 漫画 君たちはどう生きるか
おいおい、オススメの本と言いながら漫画じゃねーか、と思った方もいると思います。
そうです、漫画です。
漫画なのでサクッと読めるのですが、学ぶこと・感じることがとても多かったです。
ベストセラーにもなっていたのでお読みになった方も多いかと思います。
少し長いですが、一部を引用にて紹介します。
悲しいことや、辛いことや、苦しいことに出会うおかげで、僕たちは本来人間がどういうものであるか、ということを知る。身体の痛みは、正常でないことを僕たちに知らせてくれるなくてはないのと同じように、心に感じる苦しみやつらさは、人間が人間として正常な状態にいないこと僕たちに知らせてくれるものであり。僕たちはその苦痛のおかげで、人間が本来どういうものであるべきかということを、心にとらえることができる。人間は、お互いに愛し合い、好意をつくしあって生きてゆくべきであり、誰だって自分の才能を伸ばし、その才能に応じて働いてゆけるのが本当なのに、そうでない場合があるから、人間はそれを苦しいと感じるのだ。僕たちは、自分の苦しみや悲しみから、いつでも、こういう知識をくみ出してこなければいけない。僕たちが、悔恨の思いに打たれるのは、自分はそうでなく行動することもできたのに、と考えるから。それだけの能力が自分にはあったのに、と考えるから。人間である限り、過ちは誰にだってある。そして、僕たちに苦しい思いをさせる。しかし、この苦しい思いの中から、いつも新たな自信をくみ出していこう。正しい道に従って歩いてゆく力があるから、こんな苦しむのだと。僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。だから、誤りから立ち直ることも出来るのだ。
4. Webを支える技術
ここから2冊は技術書です。
エンジニア界隈では超有名なので説明するまでもないかもしれませんが、こちらはHTTP、URI、HTML、RESTなどのWebの基礎となる技術を解説している本です。
エンジニアとして働くにあたってWebの基礎知識は、知っていることが前提となる必須の知識であり、僕はこの本を通算4周読んでいます。
Webの基礎知識の概要を掴みたい方は必読だと思います。
内容についてはこちらの記事にまとめているので、ご興味あればご覧ください。
Webを支える技術 ―― HTTP,URI,HTML,そしてREST WEB+DB PRESS plus
- 作者: 山本陽平
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/11/14
- メディア: Kindle版
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5. 体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版
Webアプリケーションの脆弱性に関する名著です。
最近の話題に対応するべく第2版が2018/6に発売されました。
言うまでもないですがセキュリティはwebサービスを運営するにあたって超重要事項であり、僕の会社でこの本は勉強会の題材になりました。
内容についてはこちらの記事にまとめているので、ご興味あればご覧ください。
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版[リフロー版] 脆弱性が生まれる原理と対策の実践
- 作者: 徳丸浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: Kindle版
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番外編 マンガ キングダム
今アツいマンガはやっぱりキングダムではないでしょうか。
もしまだ読んでいない方がいれば正月に一気読みしちゃいましょう!
(まだ読んでいない人はこれからこのマンガが読めると思うとうらやましい 笑)
おわりに
今年はエンジニアになったばかりということもあって、ベテランのエンジニアの方に聞いたおすすめの本を読むのが中心で、素晴らしい本にたくさん出会うことができました。
業務、書籍などから少しずつ知識がついてきたと感じているので、来年は自分に必要な本を自分で選んでいくことも行い、エンジニアとして知識の幅をどんどん広げていきたいと思っています。
来年も素晴らしい本、人生の幅を広げてくれるような本に出会えるのが楽しみです。
是非みなさんのおすすめの本も教えてください!